資産3,000万円に到達しても、世間で言われるような無双状態にはならない
資産3,000万円(アッパーマス層)に到達して一番変わったこと
ネットやSNSでは「3000万円あればいつでも仕事が辞められる」「ストレスが消える」とよく言われています。 しかし、実際にその金額を達成した私の率直な感想は、「ランクが一つ上がって嬉しいけれど、生活や仕事の悩みは何も変わらない」というものでした。
たまたま私が3,000万円に到達した時期は、仕事の人間関係で悩み、人生のどん底だと感じるくらいストレスを抱えていました。
「今は転職して給与を下げるリスクを取りたくない」「会社にしがみついて定年まで働き続けるぞ」と必死に目の前の仕事に耐えていました。 楽しいと思ったことは一度もありませんでした。
お金がそれなりにあったからといって、職場の上司や同僚が変わるわけではありません。 辛く楽しくなく合わないと思ったなら転職をすればいいのにもかかわらず、当時の私は世の中のことを知らな過ぎたため、しがみついて今の環境しかないと思い必死に働く昭和の価値観のままでした。
辞めずにお金があることが心の支えになる瞬間もありますが、日常の労働ストレスをすべて消し去ってくれる魔法とは感じませんでした。
世間で言われる「いつでも辞められる」の現実と計算
複利効果だけで日常生活を満たせるか
よく世間では、複利効果での収入が日常的な支出を上回ればFIREできるといわれていますが、私の場合はそれができませんでした。結婚して子供が2人いる家庭では3,000万円の複利では無理です。
資産3,000万円を年利5%で運用したとしても、手元に残るのは年間120万円ほどです。世の中の多くの発信者は、3,000万円あれば配当金や運用益で生活が楽になり、仕事の選択肢が自由に広がると言います。
確かに3000万円を年利5%で運用できれば年間150万円の利益が出ますが、ここから約20%の税金が引かれます。 実際に使えるお金は年間120万円、月に換算すると約10万円にしかなりません。
月に10万円の収入が増えるのは大きな助けですが、我が家のように小学生の子どもが2人いる家庭では、これだけで生活をカバーすることは不可能です。
世間の言葉を鵜呑みにして「もう大丈夫だ」と気が緩んでしまうと、その後の教育費や老後資金の準備で必ずつまずきます。 3,000万円はゴールではなく、ようやく「家計を助けてくれる優秀なアルバイト」が1人加わった程度の感覚を持つことが大切です。
資産3,000万円がもたらした変化と変わらないこと
日々のムダ取りは継続し、見栄や承認欲求とは切り離す。
資産が増えても「生活水準を変えない」行動は、意識して続けました。外食を控えて自炊を中心にする、買い物ではクーポンを使って少しでも削る努力をするなど、日々のムダ取りは今まで通りです。
一方で、資産が増えれば見栄や承認欲求が完全に消えるかというと、そう簡単にはなくなりません。やはり「少しは良いものを着たい」と思うこともありますし、同僚の給料の愚痴を聞くことも普通にあります。 それでも、承認欲求を満たすための贅沢な旅行や無駄な支出には流されないよう、自分の軸をしっかり持つことに気を付けました。
怪しい投資には手を出さず、オルカン一本で愚直に積み立てる。
お金の勉強を続けると、ワンルームマンション投資やオフショア投資など、様々な知識が目に入るようになります。しかし、自分で泥臭く育て上げた資産だからこそ、そういった変な投資には一切手を出しませんでした。 インデックス投資の仕組みがしっかり腹落ちしていたため、ブル3倍などのレバレッジ商品にも浮気せず、軸は全世界株式(オルカン)一本です。
債券や不動産、金をどの割合で混ぜるか迷うこともありましたが、当時は現金に対してリスク資産の割合がまだ小さかったため、迷わずオルカンだけを愚直に積み立て続けました。
その時に困った経験を活かして、自作のアセットアロケーション(どの資産に何割投資するべきか?)を検討できるシミュレーターを開発しました。是非使ってみてください。
資産3,000万円で感じた効果・景色
疑いを持つほどお金の増え方が早くなったこと
私がやっていたのは、ボーナスのタイミングで年に2回、家計の資産をエクセルで確認することだけです。 3000万円を超えたあたりから、自分と妻の労働収入に加えて、運用による利益が乗るようになり、資産増加のペースが劇的に早くなりました。 実体験として数字が増えていくのを見ることで、学んだ知識がしっかりと腹落ちし、投資の方向性に自信が持てるようになります。
資産自体が保険になること
資産3000万円という「雪だるまの芯」ができた最大の恩恵は、生命保険や医療保険の保障額を減らし、月々の固定支出をさらに削れたことです。 これだけの資産があれば、万が一私が亡くなっても、妻が仕事を続けていれば家族が路頭に迷うことはないと数字で計算できました。
自分の死のリスクと毎月の保険料を天秤にかけ、不要な保険を解約したのです。手元の資産が最強の保険となり、浮いたお金をさらに投資へ回すという強固な仕組みが完成しました。
一人で悩むより、プロの客観的な視点を取り入れよう
資産拡大で発生する不安
特に3,000万円というまとまったお金ができると、これをどう守り、どう使っていくかの判断が難しくなります。1日で1%の変動があることは日常茶飯事です。1%の変動は30万円です。これが10%になれば300万円です。不安になることもあるのではないでしょうか。
たった一人で考えた戦略だけでは、不安に感じたり心細く思うことは多いのではないでしょうか。私もその一人でした。非常に不安で一人でトンネルを歩いている感覚です。
また、あネットの情報だけを頼りに自分一人で答えを出そうとすると、大きな見落としをしてしまうかもしれません。異なる視点が欠けるためです。
そこで、お金の専門家に見てもらうことで、自分では気づかなかった家計の癖や、将来のキャッシュフローの落とし穴に気づくことができます。 今の家計の仕組みで本当に大丈夫なのか、一度無料でプロと答え合わせをしてみてください。 そうすれば、あなたの資産の守り方攻め方を二人三脚で進めることができて心から安心できます。
相談する上で、おすすめのFPを下記にご紹介します。有益な時間になりますので是非ご活用ください。
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資産3,000万円達成に関するよくある質問(FAQ)
資産3,000万円達成に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 3,000万円を達成したら、投資の方法を変える必要はありますか?
基本的には、今までやってきたシンプルな積立投資(インデックス投資など)をそのまま続けるのがおすすめです。
資産が増えると、不動産投資など新しい手法が気になり始めますが、よく理解していない投資に手を出すのは危険です。
大事に育てたお金だからこそ、リスクを取りすぎず、今までうまくいった方法を淡々と続けることが資産を守るコツになります。
Q2. 資産3,000万円を達成したときの「本当の景色」はどのようなものでしたか?
劇的な生活の変化ではなく、家計を助けてくれる「雪だるまの芯」が完全にできあがったという静かな自信です。
半年に1回の資産確認で、自分たちの労働収入に投資の利益が乗り、資産の増えるスピードが以前より劇的に早くなったことを実感しました。
このまとまったお金を今後どう活かして将来の質を向上させるか、家族の強みが一つ増えたという前向きな実感が、3000万円の本当の景色だと思います。
Q3. 資産3,000万円あれば「無敵」になれるというのは本当ですか?
家族を養う会社員にとって、3,000万円で無敵になったり、すぐに仕事を辞めても大丈夫という考えは危険な勘違いです。
3,000万円を年利5%で運用しても、税引き後に手元に残るのは月に約10万円程度であり、これだけで家族の生活費をまかなうことは不可能です。
職場の人間関係の悩みなどの労働ストレスが消えるわけでもなく、あくまで「家計を助けてくれる優秀な働き手がもう1人増えた」くらいに捉えておくのが現実的です。
まとめ:今日からできる小さな一歩
資産3,000万円というアッパーマス層の景色は、すべてがバラ色で悩みがなくなる世界ではありません。 仕事のストレスもあれば、日々の節約も続きますが、お金の増え方が変わり、家族の大きな強みが一つできることは間違いありません。 まずはご家庭の現在の数字を把握し、未来のシミュレーションをしてみるという小さな一歩から、次のステージを目指してみてくださいね。


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