「冬のボーナスも出たし、家族のために広いミニバンでも買うか」 「月々3万円でアルファードに乗れるらしいぞ」
ディーラーの初売り広告を見て、心が揺らいでいるあなたへ。 少しだけ冷静になってください。
私は大手自動車関連メーカーに勤務しながら、6,400万円の資産を築きました。 業界の内部から車を見てきた私が断言しますが、ディーラーが勧める「残価設定ローン(残クレ)」と、最近流行りの「大径ホイールのSUV」は、資産形成における最悪のトラップです。逆に自動車関連メーカーから見ると、「おいしいお客様🎵」と思われていますよ。
今回は、私が人生で車にたった170万円しか使わずに資産を作った実績と、プロ視点で見落としがちな罠について解説します。 ハンコを押す前に、この記事を読んでください。数百万円単位で人生が変わる可能性があります。
資産6400万を築いた私の「車歴」を公開します
まず、私がこれまで車にいくら使ってきたかをお話しします。 結論から言うと、人生での車両購入総額はたったの170万円です。売却価格を加味すると実質140万円しか使っていません。
独身時代(住まい:中国地方・首都圏)
- 車種: ホンダ インテグラ(中古 70万円)
- 憧れだったスポーツカーですが、新車である必要はありませんでした。走りを楽しむのに見栄は不要です。と言っても、私はこれでも「見栄を張っている」と思っていました(笑)。なぜなら、自分の車よりカッコいい車ってそんなにないなと本気で思っていたからです。いい意味で無知で幸せでした。
結婚・子育て期(住まい:首都圏)
- 車種: レガシィ ツーリングワゴン(中古 100万円)
- 子供が生まれ、積載量と安全性を重視して乗り換えました。これも型落ちの中古です。ボクサーエンジンへの憧れとエンジン音…これも「最高にカッコいい」と思って、見栄を張っているつもりで乗っていました(笑)。
現在(住まい:首都圏)
- 状態: 車売却(車なし)
- 2023年に思い切って処分しました。維持費や行動パターンの変化、ネット通販でのコスト増などを加味して判断しました。売却価格は30万円でした。
周りの友人が新車のミニバン(400万〜500万)を7年おきに買い替えている間、私は中古車を乗り潰し、その差額をすべてS&P500(米国株)に突っ込みました。 この「車へのスタンスの違い」が、10年後、20年後に圧倒的な資産格差となって現れます。
罠①:金利という名の「罰金」(自動車ローン)
1つ目の罠は、シンプルに「ローン」です。 「現金は手元に残しておきたいから」と、安易にフルローンを組んでいませんか?
銀行のマイカーローンでも金利は1〜2%、ディーラーローンなら4〜8%です。 仮に500万円を金利5%で借りた場合、支払う利息だけで数十万円〜100万円近くになります。これは何の商品価値も生み出さない、ただの「罰金」と同じです。
「自分が買おうとしている車の総支払額はいくらになるのか?」 まずは、シミュレーターで現実を見てください。計算して数値を見ると「えっ、こんなにローンを払うのか!?」と驚きます。
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罠②:「残価設定ローン(残クレ)」という名の借金地獄
2つ目の罠は、さらに悪質です。 「月々のお支払いは3万円でOKです!」という甘い言葉で誘う「残価設定ローン(残クレ)」です。残クレについて知りたい人はこちら。
- 仕組み: 500万円の車のうち、3年後の下取り価格(残価)200万円を据え置き、残りの300万円を分割払いする。
- 罠: 金利は「総額500万円」に対してかかります。
残価として据え置いた200万円に対しても、高い金利(年利3.9%〜5%以上)払い続けなければなりません。 これは「安く乗れる魔法」ではなく、「車のローンをたくさん払わなければならない地獄への入り口」です。金融リテラシーのある人は絶対に手を出しません。使う人は「情弱者」と言っても過言ではありません。
罠③:見落としがちな「維持費」(タイヤ・税金・保険)
3つ目の罠。これが最も見落とされがちです。 車は「買ったら終わり」ではありません。「所有しているだけで資産を食い潰す金食い虫」です。詳しい記事はこちら。
- 駐車場代
- 自動車税・重量税
- 車検代
- ガソリン代
特に見落としがちなのが「タイヤ代」です。
特に見落としがちな「タイヤのサイズ」選びは影響大
最近のSUVや高級ミニバンは、見た目をカッコよくするために、やたらと「大径(18インチ以上)」で「低扁平(タイヤが薄い)」なタイヤを履いています。
- 一般的なサイズ(15〜16インチ): ハイエンドモデルでも約2万円/本以下で購入可能。
- 大径・低扁平(18インチ以上): 1本で6万円/本以上することもザラにある。
タイヤは消耗品です。数年おきにやってくる「タイヤ交換20万円」の出費を計算に入れていますか? 「維持費」が年間いくらかかるのか、一度冷静に計算してみてください。想像の1.5倍はあるはずです。
まとめ:車は「見栄」ではなく「機能」で選べ
- ローン・残クレは使うな: 金利が高すぎる。買うなら一括か銀行ローンで。
- 維持費を気にしろ: 高燃費、大径タイヤ/ホイール、駐車場代、税金 すべてを計算する。
- 中古で十分: 世界で日本の中古車は人気があり、質がいい。もちろん、故障もしづらく安全にも問題なし。私は総額170万円しか使っていない。
車は、買った瞬間から価値が下がり続ける「負債」に近い資産です。ここに過剰なお金をかけるか、それとも将来増える資産(投資信託)にお金を回すか。
将来の不安や自由を車によって手放すのですか?それとも今ほしい車を我慢して、未来の自由を買いますか?迷ったときは、自分が死ぬ前の病室を想像してください。死ぬ前にあなたは何を思いますか?あなたの正しい選択は何でしょうか?
冬のボーナスを使う前に、一度冷静になって計算機を叩いてみてください。 もし「この車を買っても教育費や老後資金は大丈夫か?」と不安になったら、契約書にハンコを押す前にプロに相談してください。
「車のランクを一つ下げれば、老後の安心が買えるかもしれません」 あなたの家計における「適正な車体価格」を知りたい方は、FPにシミュレーションしてもらいましょう。
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