「来年から資産形成を始めたいけど、何から手をつければいいか分からない」 「NISAとか投資とか、その前に家計がぐちゃぐちゃで…」
そんな悩みを持つ方へ。 いきなり「投資」という建物を建てようとしてはいけません。地盤が緩い土地に家を建てても、少しの揺れで倒壊してしまいます。
資産6,400万円を築いた私が断言しますが、資産形成で最も重要なのは、「強固な地盤（家計のベース）」を作ることです。これさえあれば、あとは放っておいても資産は積み上がっていきます。
今回は、まだ何もしていない初心者の方が、年末の休みを使って「資産形成のスタートライン」に立つための、3つの基礎工事（準備）を解説します。
Step1【インフラ整備】家計の裏側に潜む「見えざる敵」を排除する
まずは、これからお金を貯めるための「土地」を綺麗にします。 多くの人の家計には、知らず知らずのうちにお金を吸い取る「隠れた悪魔（固定費の漏れ）」が潜んでいます。これらを駆除し、地盤を固めます。
1. 資産を蝕む「幽霊サブスク」の除霊
「月額数百円だから」と契約したまま、ほとんど使っていないサブスクリプションはありませんか？ これらは、あなたの財布に空いた「見えない穴」です。
- 動画配信、読み放題、ジム、アプリの課金…
- ルール： 「先月1回も使わなかったもの」は即解約。
「いつか使うかも」という迷いこそが、資産形成を阻む敵です。一度解約して、穴を塞いでください。
月額1,000円でも年間12,000円です。12,000円を使うことは躊躇するのに月額1,000円は気にしないというのはどういうこと？使わないのに契約するくらいなら友達にお酒の1杯でもおごった方があなたのためです。
2. 「迷宮入り口座」の閉鎖
あちこちの銀行にお金が散らばっていませんか？ 管理できない口座（ダンジョン）は、お金の迷子を生むだけです。
- メインバンク（生活用）
- サブバンク（貯蓄用）
初心者はこの2つがあれば十分です。使っていないクレジットカードや地方銀行の口座は、年末の大掃除として解約・整理しましょう。シンプルにすることが、最強の防御です。
持っているだけで、頭の片隅にありストレスを抱えます。一度解約するとスッキリしますよ。本当に。持っていても意味がないものはスッキリさせましょう。
Step2【コックピット】「お金の現在地」を見える化する
地盤が綺麗になったら、次は家計全体を見渡せる「管制塔（コックピット）」を作ります。 「今、いくら持っているか」を即答できない状態で、資産形成は不可能です。
家計簿アプリで「全資産」を連携させる
レシートを手書きする必要はありません。現代のスタンダードは「自動連携」です。
- マネーフォワードMEなどのアプリをインストールする。
- 残した銀行口座、クレジットカード、証券口座をすべて紐付ける。
これだけで、スマホを見れば「あなたの総資産」が1円単位で分かるようになります。 「何に使ったか分からないお金」がなくなること。これが、お金持ちになるための第一歩です。この基盤を作ることで、見える化につながります。見える化の効果は
- 課題の発見と改善
- モチベーションの向上
支出の課題を発見して改善につながる。改善、貯蓄額を見て、モチベーションが上がり、減らしたくなくなり支出が減る。支出が減るとさらに改善したくなる・・・といったように正のスパイラルに持っていけます。
Step3【エンジン】「強制貯蓄」のルートを開通させる
最後に、お金を自動で積み上げる「エンジン（仕組み）」を設置します。 初心者がやってはいけないのが、「余ったら貯金しよう」という考えです。人間は弱いので、あるだけ使ってしまいます。
1. 給料日翌日の「自動送金」設定
「使う前に、別の場所に隠す」のが鉄則です。ネット銀行の「定額自動入金・振込」機能を使い、給料日の翌日に、決まった金額（例えば3万円〜5万円）を**「強制的に」**貯蓄用口座へ移動させます。
生活費口座に残ったお金は、全部使い切っても大丈夫。そう思えるだけで、家計管理のストレスは激減します。
2. 新NISAの「クレカ積立」設定
投資も同様です。「安くなったら買おう」ではなく、システムに任せます。
- 新NISAを開設する。
- クレジットカード払いで、毎月の積立設定をする。
これだけで、あなたが寝ていても仕事をしていても、毎月自動的に「将来のための種まき」が行われます。
まとめ：この「地盤」さえあれば、2026年は勝てる
- インフラ整備: 使わないサブスクと口座を整理する
- コックピット: アプリでお金を見える化する
- エンジン: 自動でお金が貯まるルートを作る
この3つは、一度設定してしまえば、あとはメンテナンス不要です。 年末の数時間を使ってこの「ベース」を作っておくだけで、来年のあなたは、何もしなくても着実に資産が増えていく「勝ち組」のレールに乗ることができます。
自分に合った「ベース設定」が分からない方へ
「自分は月いくら積み立てるのが正解？」「私がすることは他にないの？」
基礎工事の設計図に迷ったら、プロ（FP）の力を借りるのも賢い手段です。 最初の一歩を間違えないために、あなたに最適な設定プランを相談してみましょう。
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